家計簿アプリを「マネーフォワードME」から「おかねのコンパス」に乗り換えてみた結果

生活
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突然ですが、皆さん家計簿はきっちりつけていたりしますか?

我が家では、夫婦共働きのため共通の口座を作って家計をやりくりしているのですが、出費の都度入力するのが手間なので、銀行や電子マネーを含めて各金融機関の口座と連携して自動で統合し、帳簿をつけてくれる「マネーフォワードME」というスマホアプリを利用していました。

そのため、これまで数年間は家計管理アプリとして「マネーフォワードME」の無料版を使っていたのですが、無料版では連携可能な金融機関の口座数が10個で足りない等の不満に感じていた点あるため、今回の「おかねのコンパス」というアプリに切り替えてみました。

実際に使ってみての感想ですが、これまで無料でマネーフォワードMEを利用されている方は、無償版故に様々な制限で痒いところに手が届かない点が解消できるため、ぜひ「おかねのコンパス」も使ってみることをオススメします。

それでは、おかねのコンパスについて機能や特徴について紹介をさせていただきます。

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おかねのコンパスとは?

お金のコンパスのホーム画面画像
ホーム画面(出典:「お金のコンパス」)

複数の金融機関の口座を連携して1つのアプリケーションで統合して資産管理ができる、PFM(Personal Financial Management)と呼ばれるツールの一つです。

日本のPFMとしては、マネーフォワードやマネーツリーが有名ですが、おかねのコンパスはマネーフォワードと東海東京フィナンシャル・ホールディングスの共同開発により2019年に設立された、PFMとしては割と後発のスマートフォンアプリケーションとなります。こちらが公式サイトとなっています。

基本的には、その他のPFMツールと同様に銀行口座やクレジットカード、証券会社や電子マネーやポイントや年金などの口座と自動で連携することで資産の状況を可視化する機能があります。

おかねのコンパスの特徴

おかねのコンパス独自の特徴としては次のポイントがあります。

  • 無料で全ての機能を利用できる
  • 連携できる口座数が無制限
  • 連携可能な金融機関の口座が多い(マネーフォワードとほぼ同数)
  • グルーピングが無限にできる
  • 資産運用サービスと連携して口座開設や取引が可能
  • 年金受給額の予想や老後必要資金の試算が可能


特に1、2つ目の項目、無料でアプリが利用できること、連携口座数が無制限な点は大きいですね。
マネーフォワードMEであれば有料の機能の多くが無料となっています。

あとは、独自機能としてはトラノコや出資元の東海東京証券の資産運用サービスと連携している点、ねんきん定期便のデータを撮影して取り込むことで将来の年金額や老後資金の試算が可能な点があります。単純な家計簿だけではなく、資産運用や老後に備えることを含めた資産管理を行うアプリを意識しているところがポイントです。

実際にアプリには「わかる」「ふやす」「ためる」という3つのボタンで機能が大別されており、口座管理を行う「わかる」、資産運用を行う「ふやす」、老後に備える「ためる」でそれぞれで対応しています。

おかねのコンパス・マネーフォワードME・マネーツリーの比較

細かな点はもっとありますが、実際に使ってみて大きな機能の違いを下の表にまとめています。

アプリ名おかねのコンパスマネーフォワードMEマネーツリー
  料金  無料  無料
  有料(500円/月)
  無料
  有料(360~/月)
  連携口座数  無制限  10件まで(無料版)
  無制限  (有料版)
  50件まで(無料/有料)
  広告  無し  有り(無料版)
  無し(有料版)
  無し(無料/有料)
  手入力  無し  有り(無料/有料)  有り(無料/有料)
  レシート読取入力  無し  有り(無料/有料)  無し(無料版)
  有り(有料版)
  一括更新  有り  無し(無料版)
  有り(有料版)
  有り(無料/有料)
おかねのコンパスとマネーフォワードMEとマネーツリーの機能比較表

大きな違いとしては、おかねのコンパスでは無料で連携可能な口座数の制限が無い点だと思います。
その代わりに、おかねのコンパスは口座連携以外での家計簿入力が出来ないため、現金での支払いが多い方は利用に向いていません。

マネーツリーは楽天銀行との口座連携が有料プランでないと不可能なため、私は利用していない状況です

おかねのコンパスを使ってみての感想

お金のコンパスのそなえる画面画像
「そなえる」画面(出典:「おかねのコンパス」)

総評

結論ですが、無料で家族の複数の口座をアプリで紐づけることを目的とした場合、おかねのコンパスは非常の良いアプリだと思います。

マネーフォワードの無料版では11個以上の口座連携ができないこと、マネーツリーの無料版では楽天銀行との連携ができないことなどがデメリットでありますが、おかねのコンパスではこれらのデメリットが解消できるため同じ不満を感じている方は移行をお勧めします。

したがって、無料で家計簿アプリを使いたい方で楽天銀行を含む多くの口座連携(11個以上)が必要としている方は、おかねのコンパスは良い選択肢に入るのではないでしょうか。

良かった点

最も良かったと思った点は、全機能が無料で利用できる点ですマネーフォワードであれば、月額500円の有料版でなければ10個以上の口座連携が出来なかったのですが、おかねのコンパスであれば無料で連携口座数が制限無しに使えます。
マネーフォワードを利用した場合、月額500円で年間6,000円、10年使った場合は60,000円という、決して少なくない金額がおかねのコンパスへの乗り換えによって節約できます。

私たち家庭のように夫婦で共用口座を使っている場合、私の口座、共用の口座、妻の口座、子どもの口座で4種類、それぞれで銀行や証券会社や年金の管理のための連携をするとすぐに10個の口座を使い切ってしまいます。そのため、おかねのコンパスで無料で口座連携が無制限ということは大変ありがたいです。

また、おかねのコンパスでは連携が可能な口座も多いことから、ストレスなく移行ができました。企業型確定拠出年金などを含めて、実際に私が利用している金融機関の口座で連携が不可能なものはありませんでした。

その他では、無料なのに広告がつかない点や、アプリのセキュリティについてもパスコードや生体認証に対応していますのでマネーフォワードと同様のセキュリティレベルになっている点も安心ができました。

悪かった点

マネーフォワードと比較して少しイマイチだと思った点は、手入力で家計簿がつけられない点、レシート撮影により家計簿が付けられない点です。

私は基本的には現金を使わないため大きなマイナスではないのですが、場合によっては現金で支払いをするケースもあるため、手入力やレシート撮影による家計簿入力機能があればより良いと感じました。
無料なので文句は言えませんが、マネーフォワードでは実装されている機能なため、今後改善されればもっと使いやすくなるのではないでしょうか。

あとは、アプリのインターフェイスについて不満というレベルではありませんが、「わかる」「ふやす」「そなえる」の機能の中で「わかる」(家計簿)以外はほぼ利用しないため、インターフェイスがすっきりしないと感じることがあります。

お金のコンパスのふやす画面画像
「ふやす」画面(出典:「おかねのコンパス」)

一方、このアプリが無料な理由は恐らくですが、「ふやす」「そなえる」などの項目から他社サービスへ誘導することで収入を得ていると思われるため、上記インターフェイスの不満を解消するのは難しいと考えています。

おかねのコンパスに切り替えてみて

マネーフォワード社と共同開発されたアプリのため、連携可能な金融機関口座数も多く、セキュリティ面でもしっかりと対応していることから使いやすいと感じています。

一方、他アプリの機能としてあるレシート撮影や手入力による家計簿入力が不可能なため、現金の利用が多い方はお金のコンパスは向いていないため、自分の使い方に合った家計簿アプリを選択することが良いと思います。

我が家のように共通口座を持っており、楽天銀行を含む多くの金融機関口座との連携が必要であり、現金を使わずに無料でアプリを利用したい方はぜひ「おかねのコンパス」を利用してみることをお勧めします。

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