CISAという情報システムに対する監査関連の資格をご存知でしょうか?
現在私が所属している会社の部署で監査関連の仕事をしていることから、急遽CISAの取得を促されて取得を目指すこととなりました。
CISAの資格取得には受験費用やCISA認定団体への登録費用等が発生します。
私は会社で費用を負担いただくための申請でも必要なことから、今回CISAの取得費用をまとめてみました。
今後同様にCISAの取得を目指す方は参考にしていただければと思います。
なお、私は今年度内の取得を目標として、CISA取得に向けての学習はこれから行う予定です。
試験に不合格となった場合は、会社の補助が発生しないため高額な受験料を自腹で支払うことからも、必死に勉強して一度でパスを目指しています。
CISAとは?
CISAとはCertified Information Systems Auditorの略称で、日本語では公認情報システム監査人と呼ばれています。
ISACA(The Information SystemsAudit and Control Associatio)という米国の認定団体により管理されている、国際的な認知度も高い資格となっています。
受験資格と認定資格
18歳以上であれば、学歴や実務経験を問わずにCISAの受験は誰でも可能となっています。
試験に当たり、受験の申込みはISACAの英語のWebサイトからオンラインで行います。
また、試験の合格後のCISA認定にはCISAの5ドメインに該当する実務項目から、合計5年以上の実務経験の証明が必要となります。この実務経験は、認定申請日から過去10年以内となっていますが、教育経験により一部免除される仕組みもあります。
参考までにこちらのISACAのホームページから申請書が確認できます。申請書は各言語に合わせて対応していますね。
各種条件や実務ドメインの内容も記載されています。受験を目指される方で、自分の経験がCISAのドメインに該当するかどうかを確認する場合も上記の申請書を確認すると良いと思います。
試験内容
試験内容の概要はISACAの公式HPにより記載されている、5つのドメインから出題されます。
この5ドメインから4択の出題形式で150問が出題、4時間で試験を実施します。
CISA費用まとめ
受験料、ISACA会員登録費用、合格後認定費用などが発生します。
試験の受験から登録まで総額10万円近くと高額な費用がかかるため、会社の支援制度がある方は活用することをお勧めします。
受験費用
受験費用はISACAの登録会員かどうかで変動し、会員と非会員で185 USドルの差があります。
(ISACA非会員 : 760 USドル)
会員登録費用
ISACA会員に伴う費用は次の通りです。
ISACA国際本部年会費 : 135 USドル
New Member Fee : 10 USドル
東京支部年会費 : 0 USドル(2022年6月現在)
東京支部会員の年会費は年によって異なります。21年度は無料でしたが、50 USドルの年もあります。
また、東京支部への入会は必須ではないようです。私の知人は、CISAを受験・合格して、ISACA国際本部会員になっていますが、CISA登録時に東京支部会員へも入会を促されたものの、必須ではないとして東京支部へは非会員となっている方もいます。
維持費用
CISAの維持費用はISACA国際本部年会費とCISA維持手数料となります。
各支部費は支部と年度により金額は変わってきます。
ISACA東京支部費 : 0 USドル (2022年6月現在)
CISA維持手数料 : 45 USドル
実際の維持には、費用の他に所定時間以上の継続教育(CPE:Continuing Professional Education)が定められています。1CPEは50分であり、年間20CPE以上で3年間で120CPEの受講が必要となっています。
(参考)学習のためのセミナーや参考書
CISA取得のための学習として、独学でテキストを中心に行う場合とAbitas(アビタス)などの専門の予備校のセミナーを受講するパターンがあります。
後者の予備校はセミナーの受講料が200,000 円近くと高額なことから、私は独学での学習を行っています。
学習に伴って利用する参考書は、ISACAから発行されているテキストと問題集を考えていますが、これらの参考書はISACA会員か非会員かどうかで料金が変わってきます。
費用を抑えるポイント
ISACA会員登録費用が145 USドルとなっており、CISA受験料はISACA会員であれば185 USドル安くなるため、テキスト代金も含めて受験前にISACA会員となってから受験申し込みをした方が費用を節約出来ます。
テキストはUPSで発送されるため、手数料も含まれてテキスト代だけでも数万円と高額になりますが、メルカリなどで中古のテキストが割安で販売されているケースもあります。
中古品の数は多くありませんが、定期的に出品されているようですので、費用を抑えたい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
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