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【PC不要】Fire TV StickにSmartTubeを入れる方法|リモコンだけで10分

家電・ガジェット

この記事でわかること

  • PCを使わず、Fire TVのリモコンだけでSmartTubeを入れる手順(実機の画面つき)
  • URL入力より早い「Downloaderコード」の使い方
  • 開発元が公表しているセキュリティ上の告知と、その受け止め方

Fire TV StickでYouTubeを観ていると、広告の多さにうんざりします。5分の動画に何度も差し込まれると、さすがに集中できません。

これを解決するのがSmartTubeという非公式アプリです。当ブログでもPCとADB接続を使った導入方法を解説していて、おかげさまでよく読まれています。

ただ、その方法にはPCが必要で、コマンド操作にも慣れが要りました。

現在はFire TVのリモコン操作だけで完結します。実際に自宅の4K Maxで試したところ、10分ほどで終わりました。その画面をすべて撮ってきたので、順を追って解説します。

私は情報セキュリティ業界に20年以上いて、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)としてIT企業に勤めています。今回の作業中に開発元が公表している重要な告知を見つけたので、そちらも後半で扱います。

最初に:お使いの機種を確認してください

手順に入る前に、確認していただきたいことがあります。

Vega OS搭載モデルでは、この方法は使えません。2025年10月以降のFire TV Stickには従来のFire OSと新しいVega OSが混在しており、Vega OS機はサイドロード自体が設計として塞がれています。

モデルOSSmartTube
Fire TV Stick 4K Max(第1・第2世代)Fire OS導入できる
Fire TV Stick 4K PlusFire OS 8導入できる
Fire TV Stick 4K(第1・第2世代)Fire OS導入できる
Fire TV Stick(第3世代)Fire OS 7導入できる
Fire TV Stick HD(2024年モデル)Fire OS 7導入できる
Fire TV Stick 4K SelectVega OS不可
Fire TV Stick HD(2026年モデル)Vega OS不可

確認方法は、設定 →「マイFire TV」→「バージョン情報」→ 機種名を選択し、右側の「ソフトウェアのバージョン」を見るだけです。Fire OS と表示されていれば対象になります。

Vega OS機だった方へ

後から対応させる方法はありません。裏技も回避策も存在しないので、SmartTubeを使いたいならFire OS搭載機を用意するしかないのが現状です。

Vega OS機は寝室やサブのテレビに回せば無駄になりません。

▶ Vega OS対応アプリ一覧|使えるアプリ・使えないアプリ

SmartTube用ならこれFire OS 8搭載。サイドロード対応で、ストレージ16GB・Wi-Fi 6E

2026年8月の価格改定で、4K Plusと4K Maxはどちらも12,980円になりました。同額であれば、ストレージ16GB・Wi-Fi 6Eの4K Maxを選んでおけば間違いありません。私も4K Maxを使っていて、今回の作業もこの機種で行いました。

手順1:開発者オプションを表示させる

ホーム画面右上の歯車アイコンから設定を開き、「マイFire TV」を選択します。

Fire TVの設定メニューで「マイFire TV」を選択するところ
  1. 「マイFire TV」→「バージョン情報」
  2. 機種名(例:Fire TV Stick 4K Max)に合わせて7回連続で押す
  3. 「開発者オプションになりました」と表示される

ひとつ前の画面に戻ると、メニューに「開発者オプション」が増えています。

マイFire TVのメニューに「開発者オプション」が現れた状態

すでに一度サイドロードしたことがある方は、この項目が最初から表示されているはずです。その場合は手順1を飛ばして構いません。

手順2:Downloaderをインストールする

ホーム画面の検索から「Downloader」を探します。

ホーム画面の検索結果に並ぶDownloaderのアプリ候補

ここで注意が必要です。検索結果には似たようなオレンジ色のアイコンが複数並びます。選ぶべきなのは開発元が「AFTVnews.com」のものです。

Downloaderのアプリページで開発元がAFTVnews.comであることを確認する

アプリページで開発者名を確認してから「入手」を押してください。評価は4つ星、65万件を超えるレビューが付いた定番アプリです。なお対応言語はドイツ語と英語のみで、日本語表示はありません。

手順3:未知のアプリのインストールを許可する

ここを飛ばすと必ず失敗します。先に済ませておきましょう。

  1. 設定 →「マイFire TV」→「開発者オプション」
  2. 「未知のアプリをインストール」を選択
  3. 一覧から Downloader を探して、オンにする
開発者オプションで「未知のアプリをインストール」を選ぶところ

画面右側にはAmazonの警告が出ています。「この設定をオンにすると、不明なソースからのアプリをデバイスにインストールできます。提供元が不明なアプリをインストールしたり使用したりすると、デバイスや個人データがセキュリティ上のリスクや損害を受ける可能性が高くなります」

そのとおりです。理解したうえで進めてください。

「未知のアプリをインストール」の一覧でDownloaderをオンにした状態

私の環境では、以前使ったLightningServerも一覧に残っていました。使っていないものはオフのままにしておいてください。

この設定を飛ばすとこうなります

オフのままインストールを試みると、はっきり拒否されます。

設定がオフのまま進めたときに出るインストール拒否のメッセージ

この画面が出たら設定を見直してください。「設定」ボタンから該当画面へ直接飛べます。

手順4:SmartTubeをダウンロードする

Downloaderを起動します。上部にURL入力欄があります。

DownloaderのホームでURL入力欄が表示されている状態

ここに smarttubeapp.github.io と入力して「Go」を押すと、公式サイトが開きます。

Downloaderで開いたSmartTubeの公式サイト

下にスクロールすると「Download apk」の項目があります。

SmartTube公式サイトのDownload apkとDownloader codesの項目

URL入力が面倒なら、コード入力が早いです

公式サイトにはDownloader専用のショートコードが掲載されていました。Downloaderの入力欄にこの数字を入れるだけで、直接ダウンロードが始まります。

Stable release:28544
Beta release:79015

リモコンでURLを打つのは地味に手間なので、こちらのほうが確実です。ただしコードは変更される可能性があるので、うまくいかない場合は公式サイトを開いて最新のものをご確認ください。

安定版なら「Stable release」を選択します。ベータ版は新機能が早く入りますが、まずは安定版から試すのがおすすめです。

ダウンロードが終わると、保存先とともに確認画面が出ます。

ダウンロード完了の確認画面。保存先とInstallボタンが表示されている

私の環境では /sdcard/Download/Downloader/smarttube_stable.apk に保存されました。「Install」を選びます。

手順5:インストールする

確認画面が表示されます。

SmartTubeのインストール確認画面。他のアイテムへのアクセスは不要と表示されている

ここに「このアプリは他のアイテムへのアクセスを必要としません」と出ている点は、実は注目すべきところです。

Androidアプリは通常、カメラや連絡先、位置情報などへのアクセス権限を要求します。SmartTubeはそれをひとつも求めていません。動画を再生するだけのアプリとして、必要最小限の設計になっているということです。セキュリティを見る立場からは、好ましい挙動です。

「インストール」を押すと、数秒で完了します。

アプリがインストールされましたと表示された完了画面

初回起動時に出る確認画面

SmartTubeを最初に開くと、「音声検索を有効化」という選択肢が表示されます。

ここで有効化を選ぶと、YouTube公式アプリのアンインストールを求められます。SmartTubeで内蔵マイクの音声検索を使うには、公式アプリを外す必要があるためです。公式アプリも残しておきたい方は、キャンセルして構いません。

また「後で表示」をオンのままにしておくと、起動するたびに同じ確認が出ます。煩わしければオフにしておいてください。あとから設定画面で変更できます。

アプリ一覧に出てこない場合

サイドロードしたアプリは、ホーム画面のアプリ一覧に表示されないことがあります。「インストールできたはずなのに見当たらない」というのは、よくある詰まりどころです。

  1. 設定 →「アプリケーション」
  2. 「インストール済みアプリケーションを管理」
  3. 一覧から「SmartTube」を選択して起動

私の4K Maxではアプリ一覧に表示されましたが、機種や時期によって挙動が変わるようです。見当たらない場合はこちらを試してください。

アカウントを同期させると便利です

SmartTubeの設定からYouTubeアカウントを選ぶと、登録キーが表示されます。スマホやPCのブラウザで youtube.com/activate を開き、そのキーを入力すれば同期完了です。

チャンネル登録や再生リスト、視聴履歴がそのまま引き継がれます。

導入前に知っておいてほしいこと

ここからが、この記事で一番書きたかった部分です。

今回の作業中、SmartTubeの公式サイトに開発者本人による告知が掲載されているのを見つけました(手順4の画面に写っています)。要約するとこういう内容です。

開発環境がマルウェアに感染していた

開発環境が未知の悪意あるソフトウェアに感染し、いくつかのビルドが影響を受けた可能性がある。問題を検知したあとディスクを完全に消去してクリーンな環境を再構築した。現在はすべてのビルドをVirusTotalでスキャンしており、F-Droid版もリリース前に検証している。

これをどう受け止めるかは、人によって分かれると思います。私の見方はこうです。

まず、公表したこと自体は評価できます。黙っていれば誰も気づかなかったかもしれない事象を、開発者は自ら明かして対策まで説明しました。VirusTotalによる全ビルドのスキャンという再発防止策も、具体的で妥当です。オープンソースらしい誠実な対応だと思います。

ただ同時に、これは非公式アプリのリスクが現実に起きた事例でもあります。Amazonの審査を通るアプリなら、こうした事態は利用者に届く前に止まる可能性が高い。審査を経ないということは、開発者個人の環境がそのまま自分の家のテレビにつながるということです。

そのうえで、導入するなら次の3点を守ってください。

やること理由
公式サイト以外から入手しない同名の偽アプリが出回っています
古いバージョンを使い続けない影響を受けた可能性のあるビルドが手元に残るかもしれません
作業後は設定をオフに戻す他のアプリまで入れ放題の状態を続けない

特に2番目が重要になりました。これまでは「更新しないと動かなくなることがある」という実用面の理由で更新を勧めていましたが、今回の告知を踏まえるとセキュリティ上の理由でも最新版にしておくべきということになります。

作業が終わったら、設定を元に戻す

手順3でオンにした「未知のアプリをインストール」は、Amazonの審査を通っていないアプリを入れられる状態を意味します。SmartTubeを入れるためには必要でしたが、目的を達したらオフに戻すのが基本です。

戻す手順
設定 →「マイFire TV」→「開発者オプション」→「未知のアプリをインストール」→ Downloaderをオフ

「オンのままでも実害はないのでは」と思われるかもしれません。実際、それだけで即座に何かが起きるわけではありません。

ただ、セキュリティの実務では使わない機能は閉じておくのが原則です。攻撃されうる入口を減らすという考え方で、アタックサーフェスの縮小と呼ばれます。テレビの裏に挿しっぱなしで何年も意識しない機器だからこそ、余計な扉は閉じておきたい。

数十秒で終わるので、ついでに済ませてしまってください。ADBデバッグをオンにしている方は、そちらも一緒にオフへ。

なお、この設定をオフにするとSmartTubeの更新ができなくなります。更新するときだけ一時的にオンへ戻す運用にしてください。

更新の方法

SmartTubeは自動更新されません。公式ストアのアプリと違い、自分で入れ直さない限り古いバージョンのまま動き続けます。

YouTube側の仕様変更で突然動かなくなることもあり、これまでにも「起動しない」「動画が再生できない」という報告が複数回ありました。多くの場合、最新版を入れ直すと解決します。

手順は、この記事の手順3〜5を繰り返すだけです。上書きインストールになるので、アンインストールは不要でした。

設定を引き継いで入れ直す方法

SmartTubeの設定画面からバックアップをローカルに作成しておくと、入れ直したあとに復元できます。チャンネル登録や視聴設定をやり直さずに済むので、更新前に作っておくと楽です。

PCから入れたい方へ

Downloader経由でうまくいかない場合や、確実な方法を取りたい場合は、PCとADB接続を使う従来の手順もあります。作業時間は30分ほど、Windows PCが必要です。

▶ SmartTubeをFire TV Stickに入れる方法【PC・ADB編】

まとめ

  • SmartTubeはPCなしでもFire TVのリモコンだけで導入できる(実測10分)
  • 設定項目の名前は「未知のアプリをインストール」。ここを飛ばすとインストールが弾かれる
  • URL入力の代わりにDownloaderコード(Stable: 28544)が使える
  • 入手先は公式サイト smarttubeapp.github.io のみ
  • 開発元が過去のビルドへのマルウェア混入の可能性を公表している。古い版を使い続けない
  • 作業後は「未知のアプリをインストール」をオフに戻す
  • Vega OS搭載モデルでは導入できない

最後に

SmartTubeは有志が開発する非公式アプリです。Amazonが公式にサポートする方法ではないため、導入は自己責任でお願いします。

手間とリスクを避けたいなら、YouTube Premium(月1,280円)という選択肢もあります。スマホやPCでも広告が消えるので、テレビ以外でもYouTubeをよく観る方や、家族で使うテレビに入れる場合は、そちらのほうが安心だと思います。

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SmartTubeが入ったら、Fire TV Stickでできることは他にもあります。

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