CISAの教材選びで迷っている方へ
CISAの教材を探し始めると、
「この教材がおすすめ」「これだけで合格できる」
といった情報がたくさん出てきます。
ただ、実際にCISAを受験する人の多くは、
ISACAの公式テキスト・公式問題集を前提に勉強しているのではないでしょうか。
私自身、RISS・CISAを取得し、現在はCISSPの取得を予定していますが、
正直に言うと、公式教材だけでは分かりにくいと感じる部分がいくつもありました。
この記事では、
公式教材を使うことを前提にしつつ、
「どんな補助教材を、どんな人が使うと失敗しにくいか」
という視点で、CISA教材の選び方を整理します。
いわゆる“おすすめランキング”の記事ではありません。
遠回りしないための判断ポイントをまとめています。
CISA教材選びで失敗しやすい理由
CISAは、暗記中心のIT資格とは少し性質が違います。
「知識を知っているか」よりも、「業務や統制をどう評価するか」が問われる試験です。
そのため、次のような教材選びは失敗しやすくなります。
・情報量が多すぎて、どこが重要なのか分からない
・日本語は丁寧だが、抽象的で腹落ちしない
・実務とのつながりが見えない
教材そのものの質というより、
自分の立場や経験と合っていないことが原因になるケースが多いと感じています。
先に結論|CISA教材に「これ一択」はない
結論から言うと、CISA教材に「これ一択」というものはありません。
なお、CISA教材の選び方を整理した後に、
実際に私がどのように教材を使い、どう勉強を進めたかをまとめた受験記もあります。
教材選びの判断と合わせて読むと、より理解が深まります。
▶ CISA教材の選び方|公式教材を使う人が失敗しないための判断ポイント【独学向け】
次の3タイプに分けて考えると、教材選びがかなり楽になります。
・実務経験がある人
・勉強時間が限られている人
・監査・ガバナンス未経験の人
| タイプ | メイン教材 | 補助教材 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 実務経験あり | ISACA公式テキスト+問題集 | 日本語の解説書 (例:試験ガイドブック&問題集) | 公式テキストで引っかかる部分の理解整理用 |
| 勉強時間が限られている | ISACA公式問題集 中心 | Udemy講座(英語)など | ドメインごとの論点整理、弱点の補強用 |
| 監査・ガバナンス未経験 | ISACA公式テキスト+問題集 | 監査の入門書 (例:システム監査の実務解説) | CISA対策の前に概念理解を先に入れる |
以下、それぞれのタイプごとに見ていきます。
実務経験がある人向けのCISA教材選び
向いている人
- 情シス・IT・セキュリティの実務経験がある
- 業務の流れはある程度イメージできる
- 分厚い解説書は苦手
向いていない人
- IT業務未経験
- 監査・内部統制の考え方に触れたことがない
このタイプの人は、ISACA公式テキストを軸に進めるのが基本です。
ただし、公式テキストはどうしても抽象的な表現が多く、
読んでいて引っかかる部分が出てきます。
そういうときに、
日本語で要点を整理してくれる補助書籍を1冊挟むと、
理解が一気に進むことがあります。
この用途では、「公式テキストの内容を日本語で言い換えて整理してくれる」
タイプの書籍が向いています。
試験対策を網羅するというより、公式教材を読み進める際の「補助ノート」的に使うイメージです。
※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。購入の有無にかかわらず、内容は公式教材前提で正直に整理しています。
※公式教材の代替ではなく、理解整理用の補助教材としての位置づけです。
勉強時間が限られている人向けの教材選び
向いている人
- 仕事や家庭でまとまった勉強時間が取れない
- 出題傾向を優先したい
- まずは合格が目的
向いていない人
- 理論背景を深く理解したい
- 実務への応用を重視したい
このタイプの人は、出題範囲を頭の中で整理すること自体に時間を取られがちです。
そのため、講義形式で内容をまとめてくれる補助教材が役立ちます。
私が補助的に参照したのは、以下のUdemy講座です。
【CISA対策の補助教材(英語)】
» CISA Certification: CISA Domain Masterclass(Udemy・英語)
ドメインごとに論点を整理しながら解説されているため、 公式テキストを読んでいて引っかかった部分を確認する用途で使いやすいと感じました。
英語音声ですが、Udemyには字幕機能や再生速度変更があるため、 英語が得意でなくても十分使えます。
監査・ガバナンス未経験者向けの教材選び
CISAは、IT資格というより「業務をどう評価するか」を問う試験だと感じています。
そのため、監査や内部統制の経験がない場合、
いきなり試験対策教材に入ると、内容がつかみにくいことがあります。
この場合は、CISA対策本より先に、ガバナンスや監査の入門書を1冊挟んだ方が、
結果的に理解が早く進むこともあります。
ここで使うのは、試験対策を目的とした書籍ではなく、
監査やガバナンスの考え方を平易に説明している入門書です。
用語や考え方に一度触れておくだけでも、公式教材の読みやすさが大きく変わります。
正直に書く:買わなくてよかった教材の特徴
正直なところ、「網羅性」だけを売りにした分厚い教材は、途中で使わなくなりました。
振り返ると、次のような特徴がある教材は自分には合わなかったと感じています。
・500ページ以上あるが、ドメインごとの重み付けが見えない
・用語の説明は丁寧だが、「で、試験ではどう問われるのか」が分からない
・索引や逆引きがなく、後から特定の論点を探しにくい
・翻訳調で、日本語として頭に入りにくい
こうした教材は、辞書的に使うには便利かもしれませんが、
「公式教材の理解を助ける」という目的とはズレていました。
CISAでは、「すべてを理解する」よりも、
「どう評価するかが分かっている」ことの方が重要だと感じています。
教材を選ぶときは、「この本は何を補ってくれるのか」を
先に明確にしてから買う方が失敗しにくいです。
私なら次にCISAを受ける人にこう勧める
もし今からCISAを受ける人に相談されたら、次の順番を勧めます。
- ISACA公式テキストで全体像を把握
- 日本語解説書で要点を整理
- Udemyなどで弱点を補強
- 問題演習で理解度を確認
よくある質問
Q. CISAは独学で合格できますか?
独学での合格は可能です。ただし、実務経験の有無で理解スピードに差が出るため、
自分の立場に合った補助教材を選ぶことが重要です。
Q. 公式テキストだけで合格できますか?
公式テキストと公式問題集の組み合わせが基本です。
ただし、公式テキストは抽象的な記述が多いため、
理解が進みにくい部分は日本語の補助教材やUdemyなどの講座で補うと効率的です。
Q. 英語教材は必要ですか?
必須ではありません。日本語の公式教材と補助書籍で対応できます。
ただし、Udemyの英語講座はドメインごとの論点整理に役立つため、
英語に抵抗がなければ補助的に活用する価値があります。
Q. CISA教材は日本語と英語どちらがいいですか?
ISACAの公式テキストは日本語版があるため、基本は日本語で問題ありません。
英語教材は弱点補強や理解の深掘り用途で、必要に応じて追加する形がおすすめです。
Q. 勉強期間はどれくらい必要ですか?
実務経験がある人で2〜3ヶ月、未経験の場合は4〜6ヶ月が目安です。
筆者は実務経験ありの状態で約2ヶ月間、公式問題集を2周して合格しました。
Q. CISAの難易度は他のIT資格と比べてどうですか?
暗記だけでは対応しにくく、「業務や統制をどう評価するか」が問われる点で
IT系資格の中でも独特です。
情報処理安全確保支援士(RISS)のようなテクニカルな知識より監査的な判断力が求められます。
まとめ
CISA教材選びで一番大切なのは、
「公式教材を前提に、自分に足りない部分だけを補うこと」だと思います。
教材を増やしすぎるより、必要なものを最小限に絞った方が、結果的に遠回りせずに済みます。
この記事が、無駄な教材購入を減らすための判断材料になれば幸いです。
教材を決めたら、次は勉強の進め方です。
実際の勉強スケジュールや試験当日の流れは、受験記にまとめています。


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